カテゴリー「食べ物・缶コーヒー」の14件の記事

2015/05/05

ダイドーの「泡立つプレミアム」が缶コーヒー戦争を終結させる

Ws000000 このサイトのカテゴリーに「缶コーヒー」なるものがあったのをふと思い出しました。

かつては毎年勝手にランキング付けしたりしていて、KIRINのスッキリ系vsJTのコク系を楽しんだりしてJTのアロマブラックを至高の一本に挙げましたが、ここにきて頂上決戦の勝負がついてしまったような新製品が登場しました。

それは今年2015年の3月2日にダイドードリンコが新発売した『ダイドーブレンド 泡立つプレミアム~口当たりなめらかな泡立ち~』なのであります。

プレスリリースによればエスプレッソ抽出しているとのことですが、苦味は少なく、どちらかというとイタリア系ではなくてシアトル系。

つまりクレマを大量に生み出すためのエスプレッソ抽出であり、これを復元するために缶を10回程度強く振る必要があります。

しかし美味しいものを味わうためならどんな苦労も厭わない日本人にとって、この振っている間の待ち時間は大切。

振れば振るほどだんだんシャカシャカという音が小さくなっていき、クレマが缶に充満するころには音がしなくなるのです。

そしてボトル缶の蓋をオープン!

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他社の濃くて苦いだけのエスプレッソとは違って、全てのパラメータのバランスがとれていて、はっきりいって「ものすごくうまい!」のであります。

普段は豆からコーヒーメーカーでブラックかミルクだけで飲むので砂糖の胃もたれ感が怖かったのですが、飲んでみてびっくりするのは、コーヒーの苦味の嫌な部分と砂糖の甘みが絶妙に打ち消し合っていて、つまり苦味の良い面と酸味・甘味が絶妙のハーモニーを奏でます。

私にとって缶コーヒー戦争は一端終結したような気がする「泡立つプレミアム」。他社がこれにどう対抗してくるか、かなり見ものなのであります。

正直言ってチャレンジャー精神旺盛なJTのルーツシリーズがその対抗馬になりえたはずのところ、飲料事業がどうなるのか9月末を目処に…といった話も流れていて心配しています。

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2014/05/06

シャープの「ヘルシオ、お茶PRESSO」がちょっとしたマイブーム

結構評判が良いようだったのでシャープの「ヘルシオお茶PRESSO」を買ってみました。

使用レポートの類は家電Watchなどに詳しくありますので(例えばココ )省略しますが、味に関してはかなり満足しているのであります。

パナソニックのコーヒーメーカーNC-A55Pとネスレのドルチェグストと3つ並べて置いていますが、大きさのイメージは↓の写真で掴んでください。

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これの一番のポイントは急須で普段煎れているお茶葉を使うというところだと思います。で、それは大正解で、カプセルの購入が不要というのは結構大きいのであります。

茶葉の使用量としては、普段急須に入れている量よりやや少なめの量で2~3回くらい飲める感じでしょうか。付属の茶葉計量スプーン大1杯で、粉末計量スプーン小が5~6杯分取れます。

なので、茶葉消費量はこれまでよりも少なくなり、飲む回数をこれまでより増やせそうな感じです。

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で、肝心のお味の方ですが、これが実に濃厚。そして濃厚にも関わらず後味がスッキリ!

このお茶を飲むとなぜか口の中がツルツルになってサッパリして気持ちイイのであります。味そのものも美味しい。ちょっともう普通に急須で煎れたお茶は薄くて飲めないかも。

というわけでこれを買って約1週間ですが、その間、急須では一度もお茶を煎れませんでした。コーヒーを飲む回数もお茶プレッソに取られて減少気味です。

さすがに目の付け所だけはいいシャープですが、問題があるとすると、作りの「安っぽさ」と滴が落ちることなどでしょうか。

挽きから沸かしまでの全自動化は誰もが思うところでしょうが、お茶葉は見た目の量と重量が銘柄によって必ずしも一致せず、また、お茶葉スプーンで取った以上にかなりの量の粉が取れますので、ここは難しいところなのでしょう。

ただ、パナソニックあたりが同じものを作ったら、たぶんそういうところは解決してくるでしょう。また、計量スプーンや掃除用ハケを挿しておけるポケットが側面にあればさらにベター。

X68000を2台使い回していたシャープファンとしては、こういう壊れそうな感じがまたいいのですが、まあしかし毎日かなり飲んでいますので、すぐに元が取れそうです。

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2012/08/20

ネスカフェ・ドルチェ・グスト・ジェニオのコーヒーが超美味しい!!

ネスカフェの「ドルチェ グスト ジェニオ」(ヨドバシドットコムで14800円)が今ちょっとしたマイブーム。

ネスカフェのコーヒーメーカーシリーズには幾つかあって、「バリスタ」はインスタントコーヒーを手軽に作るシロモノ。「ピッコロ」はカプセル式の小型。ジェニオはカプセル式の上級機種で、抽出が自動で止まるものです。

で、インスタントコーヒーは論外でバリスタは除外、エスプレッソなど抽出量が大きくものを言うことを考えるとピッコロもダメで、やっぱり買うならジェニオなわけです。

台には豆から全自動でコーヒーを煎れるパナソニックのNC-A55P-Kと、このジェニオを並べておいてあります。

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ジェニオでのコーヒーの飲み方はとても楽なもので、カプセルを用意して、その蓋にある目盛りの本数と、本体の青線の本数を同じにしてスタートボタンを押すだけ。

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飲み終わった後の掃除はカプセルホルダーを水洗いするだけというのもグッドです。

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ただ、よく言われているように、水タンクの水穴が横にあって、これの水入れがちょっとやりにくいかもしれません。

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もちろん豆にもよりますが、豆から作れるNC-A55P-Kは一言で言うならクリアな味。缶コーヒーで例えるなら昔のキリン、初代のころのFIRE、さらに具体的には「FIRE 水出し珈琲」的なサッパリ感でリラックスさせてくれます。

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一方、ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオは、これももちろん使うカプセルによりますが、わかりやすく言えばスターバックスのコーヒーな感じを自宅で簡単に作れるわけで、味的には強く心地よい雑味で、缶コーヒーに例えるならJTのルーツシリーズでしょう。

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なので、仕事から帰ってグタ~としてる時にはジェニオでシャキッと、食後にサッパリしたい時にはNC-A55P-Kという毎日なのであります。

ジェニオ用のカプセルは、「レギュラーブレンド」と「モーニングブレンド」と「カプチーノ」と「ラテマキアート」を使い分けています。

ラテマキアートとカプチーノは、例えるならロイヤルホストのドリンクバーで飲む「カフェラテ」を濃くして味わい深くした感じで、実に濃厚なミルク感で、より濃厚なのがカプチーノ、バランスのラテマキアートと言ったところでしょうか。

モーニングブレンドは味というよりも量重視な感じで、マグカップ一杯の抽出量でして、やや苦いのですが、コップ一杯の牛乳をがぶ飲みする感じでコーヒーをこれだけ飲んで目を覚ましましょうみたいな感じです。

レギュラーブレンドは一番飲みやすく、普通に美味しいと思いました。量もコーヒーカップ2/3くらいですし、苦みとコクのバランスが抜群で、クレマもモーニングブレンドよりは豊富に思いますし、私的には次にまとめ買いする時はレギュラーブレンドとカプチーノかなあと考えています。

このあたりの水の量や濃さはネスレのホームページにある次の写真からもわかるでしょう。

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つまりカプセルの蓋に書かれている図ですが、この横線数がつまり本体にセットする抽出量なわけですから、ある程度、濃さを推測できます。

こういうカプセルによる最適抽出量があることを考えると、やはりピッコロよりもジェニオを買っておきたいところでしょう。

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私は一日に5杯はコーヒーを飲む人なのですが、夜食の食前にジェニオで飲む美味しいコーヒーが帰宅途中からもう楽しみになっている自分に気がつきます。

食前(カプセル)と食後(豆)にコーヒーを飲んでいるのが健康にイイのか悪いのかはわかりませんが。

最近はもう一つ、職場用に新たにジェニオを購入しようか真剣に考えているところなのであります。

カプセルは、ラテやカプチーノはミルク用のカプセル併用ですから、16個入りの1箱で8回分、レギュラーでは16個入りの1箱で16回分、これが約800円ですから、レギュラーで50円/杯、ラテで100円/杯。

レギュラーだと、金額的には丁度「モンカフェ」を買うのと同じくらいでしょう。

なので、職場でモンカフェを飲んでいる者としては、ジェニオを買ってもコストパフォーマンス的には問題無し。

いやそれにしてもジェニオで煎れるコーヒーの美味しさと後片付けの楽さはちょっとしたもので、相当おすすめなのであります。

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2012/07/09

うな重の価格にビックリ仰天

某うどんチェーン店のうな重の価格が…!!

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うな重御前となってますが、小うどんは100-150円で追加できるもので茶わん蒸しも100円程度、つまり、うな重だけだと税込み2300-2400円相当。

しかも、このお店は必要以上に写真を豪華に見せる悪い癖があって、すでに写真の段階でこんなに小さなウナギ。ということは実際にはこの70%程度の大きさなのでわ。

割と安い価格設定が売りのこのお店でこの値段。うな重はもう遠い遠い世界に行ってしまったようです。

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2010/08/24

缶コーヒー(だけじゃない)2010夏~つるんと飲む杏仁豆腐

Icelatte最近缶コーヒーのレビューをしていませんが、今一番飲みやすいと思っているのが6月1日発売のサントリー『BOSS ICE LATTE(ボス・アイスラテ -すっきり低糖-)』。

以前から書いているように、好きなコーヒーを一言で言うなら「苦い・甘くない・クリーミー」でして、つまり「上質な微糖で上質なクリームたっぷりな濃いコーヒー」が好きなわけです。

それから最近流行の低カロリー物はキライです。コーヒーにまで「カロリー0」の波が来た時には、缶コーヒーも終わりだなあと思ったものですが、あまり売れなかったのか、今年のラインナップからは低カロリー物はグッと減ったように思います。

微糖にも関わらず、わずかな甘さが安っぽいために後味が悪くなる製品が多い中、サントリーBOSSのICE LATTEは上で書いた「上質な微糖で上質なクリームたっぷりな濃いコーヒー」をまさに謳い文句にしていて、私的には究極の「私向けコーヒー」なので◎。

このブレンド感を基本にしつつ、豆のベースをサントリー『BOSS DRY -目覚めるドライ-』の苦みに持って行ければ、アイスコーヒーに限った上でさらに理想的。

このあたり、メーカーも難しいんだろうなあと思わせられる最たる製品がポッカの『aromax 微糖』で、これも「微糖でクリームたっぷりな濃いコーヒー」なのだけど、「上質な」が抜けているために実に安っぽい味で、何を持って「上質」とするかは感性の問題だから本当にこのあたりは紙一重。

前回「おいしくなった」と持ち上げてしまったコカコーラのGeorgia(ジョージア)は、その後も新製品が出ているものの、どれもこれも妙な隠し味的な「渋味」が下手で、やはりこのメーカーの缶コーヒーはアサヒ飲料のWONDA(ワンダ)と並んで定位置の3流最下位クラスに戻ったように思います。

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Gogoteaサントリー 『BOSS ICE LATTE』の次点は、実はコーヒーでは無いのだけど、なぜか各コンビニの缶コーヒーエリアに置いてある「缶紅茶」、キリンの『午後の紅茶 ESPRESSO TEA(エスプレッソティー -贅沢ブレイク-』。

微糖では無いものの、苦さとミルク感のバランスは恐らく業界ナンバー1。

缶コーヒーでは2流メーカーになってしまったKIRINが将来トップに返り咲く可能性を感じさせてくれる高級感溢れる味で、これを缶コーヒーエリアに置いているところにKIRINの意地が見えます。

そして切れ味鋭いにも関わらず、サントリー『BOSS DRY』のように「切れ」を強調していないのも、「缶コーヒーの後味の切れ」は元々キリン『FIRE』のお家芸だから「出来て当然」、な主張が見えて、そういう意地はメーカーにとって大切なことでしょう。

KIRIN『午後の紅茶 エスプレッソティー 贅沢ブレイク』は、この方向性のままコーヒーに持ってきてもう少し微糖寄りにしたら圧倒的な◎ですが、現状では紅茶なので○止まり。

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Annin いっその事、コーヒー以外も含めた番付にしてみようと思ったところ、急浮上したのがファミリーマートオリジナル『あじわいファミマカフェ つるんと飲む杏仁豆腐 宇治抹茶入り』(188円)。

杏仁豆腐をトロリとした飲み物にして宇治抹茶の苦みを隠し味にした名品で、この発想は天才的。

元々杏仁豆腐は油多めのラーメンなどを食した後のお口直しに最適だったことからもわかるように、この飲み物の後味の爽快感はかつて無いもので、それなのに味そのものはかなり豊潤で、しかもトロミがあるので「飲んだゾ感」みたいな満足感は大です。

亜流というか、似たような狙いはスリーエフなどもやっていますが、杏仁豆腐に目を付けたファミリーマートが一歩リード。

昔、プリンを作る粉を買ってきて、鍋で牛乳とか卵とかを入れてグツグツと煮て、カップに入れて冷蔵庫にしまった後、鍋に残ったカスをスプーンですくって飲んだ時の美味しさ!と言えば、わかる人にはわかるでしょうか。

結論として、2010年夏の缶コーヒー(だけじゃなくなってしまったけど)私的飲料番付は、

  • ◎サントリー『BOSS ICE LATTE(ボス・アイスラテ -すっきり低糖-)』
  • ○キリン『午後の紅茶 ESPRESSO TEA(エスプレッソティー -贅沢ブレイク-』
  • ▲ファミリーマート『あじわいファミマカフェ つるんと飲む杏仁豆腐 宇治抹茶入り』

となりました。

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2009/08/24

illy issimo飲んでみました

Issimo缶コーヒーは不況の影響を受けにくいと言われているために、各社とも新ブランド投入に余念がないようです。例えば(ココ)。

そんな中、コカ・コーラが満を持して投入したブランドがイタリアの「イリーカフェ」の「illy issimo(イリーイッシモ)」。

豆と抽出技術はイタリアで75年の歴史を誇るillyのものを使っています。エスプレッソマシーンやコーヒー豆選別機の特許を取得してきたまさに名門。

奇しくも最近書いた「缶コーヒー2009夏」(ココ)では、これまでアサヒ飲料のWONDAと並んで最下位の常連だったコカ・コーラのジョージアから「GEORGIA ヴィンテージ 蔵出し熟成」をいきなりベスト1に押したばかり。

どうやらコカ・コーラは缶コーヒーに本腰なようです。

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で、illy issimoの2つの新製品「イリー イッシモ カフェ」と「イリー イッシモ ラテ マキアート」をさっそく飲んでみました。

まずは「イリー イッシモ カフェ」。

これの特徴はまず何と言っても「濃い!!」ということでしょう。

以前から「頭が痛くなるような濃い(苦い)コーヒーを出しても良いのでは?」とJTのROOTSの思想の延長線上のものを要求し続けてきましたが、遂にそれが実現した感じです。

恐らくこれは微糖コーヒーでは無いと思うのですが、苦味・渋味が強烈なので砂糖の甘さが隠れていて、一瞬微糖コーヒーであるかのような錯覚に包まれます。

そしてその甘さはキャラメルっぽいもので、単純な砂糖ではないように感じました。

コーヒーの豆々した香ばしい塊にガツンとやられる感じは、長らく待ち望んでいたものです。果汁100%ならぬ、コーヒー豆100%的な作り。

缶コーヒーを飲むと気分が悪くなるといった体質の人はこれは受け付けないでしょう。しかしそこがイイ。

コーヒーには自虐的な快感の側面があるはずで、ノンカロリーとか糖分ゼロとかを謳う健康志向の風潮にうんざりしていた私のような世捨て人にはコレゾという味でした。

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そしてもう一つが「イリー イッシモ ラテ マキアート」。

これの特徴は「濃密なミルク感」でしょう。

ミルクパックを4つくらい入れたようなこの味は、スターバックスの「キャラメル・マキアート」に浮かぶクリームをさらに上質にしたような濃厚なミルク感。

砂糖を入れずにミルクだけを入れてコーヒーを飲む私にとっては、むしろ「イリー イッシモ カフェ」よりもこちらが好みで、かなり大人の味です。

昔、銭湯に必ずあった明治のコーヒー牛乳を本格的なものに進化させた感じとも言えます。

これだけ濃厚なミルクなのにしっかりしたコーヒーの味がわかるということは、いかにコーヒーの味が濃いかの裏返しとも言えます。

もしilly issimoが120円だったら、恐らく他社の120円コーヒーは壊滅的打撃を受けるでしょうが、190円ということですから、棲み分けは出来るでしょう。

ただし、もしコカ・コーラがシェアを伸ばしたかったら190円は高すぎるかもしれません。この値段がどう出るか、各社も固唾をのんで見守っているのではないでしょうか。

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2009/07/23

缶コーヒー2009夏

Vintage_2私の中では缶コーヒーの勢力図が一気に変わりつつあります。

というのも、これまでさんざん「不味い」とか「変な甘みに気持ち悪くなる」とか文句を言い続けてきたコカ・コーラのジョージアが急浮上してきたからです。

ジョージアの新製品「GEORGIA ヴィンテージ 蔵出し熟成」がそれ。

なんでもヴィンテージブランドというのは、ブラジルのバリスタチャンピオンシップで3回優勝経験があるシルヴィア・マガリーニャスバリスタという所との共同開発らしい。

「バリスタ」っていうのは、アルコールを扱う「バーテンダー」に対して、ノンアルコールを扱う、特にコーヒーを飲ませる職業の事らしくて、まあ要するにブラジルの有名なコーヒー注ぎ職人との共同開発ということです。

で、これ、うたい文句が「蔵の中で通常の3倍の期間を寝かせた」というもので、「蔵出し熟成」というサブネームはまさにそれを意味しています。

確かに深みのある味なのですが、特筆は甘みとミルクの高級感でしょうか。

特に高級な甘みというのは、砂糖入れない派の私にしても待望のもので、120円という制限の中でここまで進化させたのは素晴らしいの一言です。

コーヒーそのものは、コカコーラらしい苦味の少ないものなので賛否別れるところですが、豆の渋味がやや目立つのが面白いところ。

この渋味がなかったら印象が薄くなってしまうところで、こういう主張を持った隠し味がバリスタとの共同開発に現れているのではないでしょうか。

いずれにしてもここまで変われるのか、と驚くほどのジョージアの変貌ぶりに2009年夏のマイ・ベストは「GEORGIA ヴィンテージ 蔵出し熟成」。

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Mmc_2また、ダークホースとしてM.M.C三本コーヒーの「M.M.C 横濱珈琲物語 糖類ゼロ」もなかなか面白い存在。

「GEORGIA ヴィンテージ 蔵出し熟成」に近い甘みとミルク感なのですが、なんとこれ、糖類ゼロとは思えない自然な甘み感。

うたい文句には「コクや苦味を残し…」とありますが、コクも苦味もやや薄く感じられ、実はこれは砂糖を使わない甘さの追求にこそ存在価値があります。

糖類ゼロにありがちな妙ちくりんな甘さではなくて、かなりイイ感じの本格的な甘さを表現していて、これにうたい文句通り渋味か苦味が本当にあればと思わせられます。

が、しかしかなり今後の展開に期待できるので次点としました。

Boss_3それから、最近一番流行していると思われる「エスプレッソ」の中で、もっとも「濃い」味だと思われる、サントリーBOSSの「ボス クリアプレッソ -すっきり深煎り-」が3番手。

頭が痛くなるほど濃いわけではありませんが、しっかりしたコーヒーの味があります。

うたい文句に「しっかりしたコーヒー感がありながらも、すっきり飲みやすい。」とある、まさにその通りだと思います。

しかしどうでしょうか。「すっきり飲みやすい」というのは善でしょうか。いっそのこと、「しっかりしたコーヒー感」だけに集約させた方が特徴が出て良いのではないでしょうか。

あれもこれもと欲張ると、120円制限の中では「普通」のコーヒーになってしまいます。

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これまで褒め続けてきたJTのRootsとKIRINのFIREはちょっと厳しい状態になってきました。

Rootsは味が複雑になりすぎています。そしてその複雑さが名前にも現れています。

今売っているのが「ルーツ リアルブレンド マジックウェーブ」「ルーツ デミタス エッセンツァ」「ルーツ カスタムブレンド プライムエッジ微糖」etc…

缶を見て名前を読んでもどんなコーヒーなのかさっぱりわかりません。かつて缶コーヒーでは独壇場だったJTが迷走し始めたように思えてなりません。

また、FIREは「挽きたて 炭焼き」を出したあたりから明らかに味に特徴がなくなってきました。一流のブランドですから不味くはないのですが、なにもかもが普通。

飲みやすいすっきり系の極みだったのをKIRIN自身もわかっていたからこそ、「さらにコクも」と欲張ったのでしょうが、これが裏目。

JTとKIRINの缶コーヒーは、斜陽になってもやはり長い年月の中で一目置く存在であるのは違いないので、奮起を期待したいところです。

前回、「W COFFEE シナモンカプチーノ」をマイベストにした伊藤園の缶コーヒーは、その後いつまでたっても進化がなく、こういう強烈な特徴を持つ味は飽きるのも早いのだから、どんどん新しい味を楽しませて欲しいところです。

伊藤園の「W COFFEE」の豆々した濃いコクはDyDoの「DEMITASSE PREMIUM」に引き継がれたと言えるかもしれません。もっともこれは130円ですから反則ではあるのですが…。

「とてつもなく苦いコーヒー」とかも飲みたくて、こういうのを将来出してくれるメーカーはどこだろうと考えると、DyDoかポッカあたりかな、とは思います。

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というわけで、2009年夏の時点の「私的・缶コーヒー番付」は、

◎GEORGIA ヴィンテージ 蔵出し熟成
○横濱珈琲物語 糖類ゼロ
▲BOSS クリアプレッソ -すっきり深煎り-
△DEMITASSE PREMIUM

となりました。まさかジョージアがおいしいと思える日が来るとは1年前には想像も出来なかったことです。

それから、以前も書きましたが、「カロリーゼロ」とかいう付加価値はもう捨てていただきたい。

競馬場に「ギャンブルはやめましょう」とポスターを出すのと同じようなもので、缶コーヒーにまで「健康」を持ち込むのはナンセンス。

死ぬほど苦いコーヒーとか、死ぬほど渋いコーヒーみたいな自虐的な側面も時には必要なのです。

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2008/09/24

微糖缶コーヒーは生粋微糖

Kissuiカロリー・ゼロをうたうキリンビバレッジのFIRE CAFEZEROやアサヒ飲料のWANDA ZEROMAXがコンビニに大量に並んでいるのを見ると、これもメタボ検診の影響かとうんざりしてしまうのだ。

そもそもコーヒーにまでカロリー云々を言うのは大きな間違いで、健康的飲み物を追い求める人に缶コーヒーを勧めること自体が間違っていると思うのだ。

競馬場で「お金は大切に、馬単ではなくワイドを100円買いましょう」と大段幕を出したらそれは場違いなことと同じ。また、喫煙者に無理矢理禁煙パイポを吸わせるのと同じこと。

こういう、砂糖の替わりに他の甘味成分を入れて珍妙な甘さを出したノンカロリーコーヒーはもういらない。

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「甘いのにノンカロリー」を追求するのではなく、開き直って「最高の微糖もしくはブラック」を追求してくれた方がよほど楽しいと思うのだ。

今年春に書いた私的缶コーヒーNo.1は伊藤園の「W Coffee シナモンカプチーノ」だったが、そういう意味では伊藤園というメーカーはお茶が主力商品だということもあるだろうが、「微糖=カロリー控えめ=健康志向の人へ」という趣が特に極端で、微糖系に関して見るべき商品が無いのが残念。

他の各社の微糖を挙げてみると、
・JT~Roots PRIMEDGE / Roots FINE BEAT
・KIRIN~FIRE 挽きたて微糖
・Asahi~WONDA 金の微糖
・SAPPORO~生粋微糖
・SUNTORY~BOSS 贅沢微糖
・COCACOLA~GEORGIA エクストラビター
・POCCA~味わい珈房 味わい微糖
・UCC~大量の無糖製品群あるも微糖は無し

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結論を言うと、これら微糖缶コーヒーの中ではサッポロ飲料の「生粋微糖」が飛び抜けて美味い。次点がJTの「Roots PRIMEDGE」。

サッポロといえばJACKだが最近はJACKシリーズよりも生粋シリーズだ。サッポロのホームページを見ると、生粋の特徴として「輸送時の温度管理の徹底」とあり、それ以外のケバケバしい宣伝文句は見あたらないのだが、このメーカーの生真面目さがよく出た文章だと思うのだ。

この温度管理がどう味として出ているかはわからないけれども、もともとJACKといえばPOCCAやGEORGEAあたりと正反対な濃い目の味が特徴で、この豆々した香ばしさのまま一流のブラックを出してくれれば…と以前書いたことがあるが、生粋微糖はそういう理想にかなり近い。

「豆々した香ばしさ」というのが伝わりにくいかと思うけれども、例えば、コーヒー豆の入った密閉袋を開けた時に最初に漂ってくる匂い、と言えばわかってもらえるかもしれない。

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サッポロの微糖と他社の微糖の一番の違いはコレで、しっかりとコーヒーの香りを伝えているのだ。そして「微糖なのにクリア」、これもかなり好印象。甘味を抑えた時に表に出てくる雑味や渋味が悪さをしていない。

これは生粋微糖を飲んだ時に初めて痛感するもので、かつてはFIREに素晴らしいクリア度を感じ、Rootsに深いコクを感じたものだけど、それは上品な甘さによってうまく雑味や渋味が隠されたからであって、甘味に関してブラックホールに片足を突っ込んでいる状況の最近のFIREにもはや往年のクリアさは感じられない。

キリンやアサヒやポッカや伊藤園などのように、一つでも「ノンカロリー」を全面に出している商品があると、それだけで全部の商品を悪く捉えてしまう私の悪い性格によるバイアスもあるかもしれないが。

また、Rootsは昔から甘味の表現が下手で、だからこそAroma BLACKが歴史的な名品に成り得たのだと思う。PRIMEDGEはわずかな甘味によって、Aroma BLACKの域には達せなかった。

このあたりはWONDAの金の微糖も同じで、わずかに入っているヘンな甘味が「ものすごく邪魔」なのだ。一口目が美味しかったとしても、一本を飲み終わる頃には妙な満腹感が襲ってきて、また飲みたいという気にはなれない。

「微糖」にこそ「一流の甘味」が必要だといういい例だと思うのだ。

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生粋微糖は、しっかりした甘味で引き立てられたコーヒー豆の香りが、控えめな雑味や渋味の上に乗っかっており、また、JACKの流れを引くから、さっぱりしてるのに薄くないという、かなり理想的な出来だと思うので、、、

さて結論:今回の私的缶コーヒーNo.1はサッポロ飲料「生粋微糖」。

(前回No.1とした伊藤園の「W Coffee シナモンカプチーノ」は、今回微糖特集だったので選考外としました)

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2008/04/26

缶コーヒー2008春~その2

Sinamoncap缶コーヒーの2008年春モデルをほぼ飲み尽くしたと思うのですが、どれも今ひとつで、結局現状で一番ウマイのは名門KIRIN・JTを抜いて、去年秋発売でちょっと古いけれども伊藤園の「W coffee シナモンカプチーノ」という結論です。

この缶コーヒー、なぜ「W」なのかというと、ポリフェノール「クロロゲン酸」を倍にしたからで、このクロロゲン酸というのは濃度が低い時は酸味として表に出るのだけど、濃度を高めていくと「渋味」となっていくわけです。

で、濃度でいろんな表情を見せるクロロゲン酸というのは実にナーバスなもので、メーカーにとっては扱いが難しいはずなのですが、そこに目を付けたところがさすがで、味も良く大成功と言えるでしょう。

渋味に着目した缶コーヒーは長らく待ち望んでいたもので、何でもかんでも「カロリー控えめ」みたいな大人しい物作りを目指している流れの中では画期的です。

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これまで、缶コーヒーについてはキレのキリン、コクのJTと、両者が双璧でしたがもはやそれも過去のものとなってしまったように思います。

KIRINの新作「FIRE 挽きたて高級豆使用」は、高級な豆を使っているなら堂々と豆だけ、つまりブラック系で勝負すべきで、癖のある甘みが邪魔をしているので豆の香ばしさが全く感じられず、どこが高級豆なのかわからなくなってしまっています。

JTの「Roots Primedgeプライムエッジ」はサンドライ豆らしい酸味の強さが特徴ですが、それが美味しい方に出ていないというか、JT全般に言えるのだけど、どこか癖のある酸味なんです。JTには1本150円くらいの高級缶コーヒーを是非出して貰いたいものです。

好調のアサヒ飲料「WONDA」は新作「ZEROMAX」を大々的に発売しましたが、「糖類ゼロ」を最大の特徴にしているにもかかわらず、別の手段でかなり強めの甘さを表現していて、それだったら普通に砂糖を使った方が良いのではないでしょうか。

せっかくマンデリン豆を使って苦みがイイ感じになったのに、しかも糖類ゼロをうたって、ここまでやったら思い切って「無糖+高級ミルク」で攻めた方が良かった。

サントリー「BOSS」の「木陰」は実に飲みやすいさっぱりした味なので、朝食のパンに合うのですが、これでもっと豆々した濃さが加わればかなりイイ線にいきそうです。

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というわけで各社手探り状態のドツボに嵌ってしまった缶コーヒーですが、それはたぶん、コンビニなどでスターバックス系のプラスチック容器に入ったコーヒーが大量に出てきたのも影響しているでしょう。

あっちは値段も200円くらいまでかけられますし、横並び120円の缶モノはもう味も厳しくなってきてるなあという印象。

その中でW Coffeeのシナモンカプチーノは実に個性的で、しかもxxxx2倍xxxxといったバブリーなキャッチコピーもツボですし、どちらかというと大人にターゲットをしぼったあたりが好印象です。甘さも上品で、今後のWシリーズのラインアップには要注目です。

シナモンは最初とまどいますが、2-3回飲むとこれがまたイイのです。

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2008/02/09

缶コーヒー2008春

Sapporokissui_4Jtprimedge_3Kirinshowa_4 水代わりにコーヒーを飲んでる者としては、缶コーヒー冬の陣が真っ最中だ。真っ最中というのは、1月新発売の波から遅れてまだこれからのメーカーもあるからで、ポッカコーポレーションの「吟醸仕立て」が2月18日発売、サントリーの「BOSS木陰」が3月4日、サッポロ飲料の「生粋」ブランドの全国展開が3月24日、コカコーラの「ジョージア エメラルドマウンテン」シリーズの拡大が3月31日となっている。

スッキリ系と思われる「生粋」はキリンビバレッジの「Fire」シリーズが停滞している状況では案外面白いことになりそうだ。キリンと言えば、なぜ「水出し珈琲」をもっと出さないのだろうか。すごくおいしいというわけではないが、スッキリ系の究極のものとしてしっかりと位置づけすべき商品だと思うのだが。「昭和喫茶」では少々役不足。

さて、今冬の特徴は今までにも増して各メーカーが「キレ」と「後味」で広告を打っていることで、例えばJACKだと「豆の薄皮を削り雑味を取り除くビーンズポリッシュ製法によるキレを実現」とうたっているし、アサヒ飲料のWONDAだと「高温で蒸らし低温でドリップすることによって雑味・渋みをおさえ」とある。

Itoenw_3そんな中で光っているのは「W Coffee」シリーズでいきなり頭角を表してきた伊藤園で、「コーヒーポリフェノールを通常の2倍」使っているらしいのだが、ポリフェノールは苦みを出すものだから、伊藤園が前面に打ち出してきたコピーは苦みの強調であり、明らかに他社とは違う方向性なのだ。この路線は本来ならばJT BeverageのRootsが得意とするものなのだが、その「ルーツ」も「Fire」同様に停滞気味で、伊藤園は食い込みのチャンスだ。

Asahiwonda_3 また、去年後半あたりからアサヒの勢いが凄いのだ。例えば「ワンダ デミタスエスプレッソ」はとてもWONDAとは思えないほどコクが深く完成度が高い。ある意味JT寄りな味なのだが乳原料に100%牛乳を使用と広告を打っており、これが効いているのだろうか。

そしてこのメーカーは「ワンダ 金の微糖」なる新製品で殴り込みをかけてきた。これは飲み味がキリン寄りで実にサッパリしたものだ。つまり、苦みとコクの「デミタス・エスプレッソ」とキレの「金の微糖」を併せたラインアップはキリンとJTの良いところを1社でまかなおうとしているかのようなのだ。

2008年新春の缶コーヒー地図は、コクの「Roots プライムエッジ」とキレの「Fire 昭和喫茶」が一応双璧だが、JT Rootsの対抗馬に伊藤園の「W Coffee」、Kirin Fireの対抗馬にアサヒ飲料の「金の微糖」とサッポロ飲料の「生粋」が虎視眈々と控えている状況と言えるだろうか。

サントリーは「贅沢微糖」が上品な味で飲みやすかったが「木陰」がカフェイン控えめというあたり、コーヒーの命を捨てるようで狙いが見えない。これまで問題外だったコカコーラのジョージアだが次期ラインナップに『砂糖不使用でほのかな甘さの「ジョージア エメラルドマウンテンブレンドカフェオレ」』という製品があり、味はともかくとして、この狙いはダークホースとして面白い。

というのも、個人的に理想なのが、Roots「アロマブラック」に、明治の「ミルクと珈琲」シリーズのような高級感のあるミルクを多めに入れた『無糖』コーヒーだからで、砂糖が入っていないカフェオレというコピーはイイ線をいっているのだ。とりあえず3月31日はジョージアのこれを飲んでみたい。

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